【選択式長文編】

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首を絞めて口づけて抱きしめた、冷たい体はもう動かない(だから僕から離れない)

なにもかもが新鮮で優しく温かく、君にもすべてあげたかった

運命の出会いって、あると思いますか?

欲しかった、愛が欲しかった、つまらないものに向ける目などなくていい、ただ愛だけが

うまれおちてつめたいみずのなか、だれもそばにいなくてもはんしんをしってた

飽いたのだと棄てられれば平穏は傍にあったのかもしれない、けれど身を焼く炎に任せて立った

きらい、きらいよ、愚かで醜く協調も知らずに朽ちていくだけ――お似合いだわ

世のすべて手に入れたら、なにか変わるものもあるのだろうか――ただの、継続、か

赤き炎を宿す氷塊、忠と主のためにこそ燃え盛る、焼き尽くせ食らいつくせ饗宴は終わらぬ

溺れることなく御すこともなく流れるまま――気付いたらがんじがらめ



堕とされた地に都を築く、きらきらしく艶やかで誘惑に満ちた居場所、愛されしモノをいざなう夜の宮

めでたしめでたしで終わる御伽話も崩れゆく世界も両の腕にかかえて

僕らが壊れる音がする。それは鐘の鳴る音だった。

いじめられたいのって、そんなわけないじゃない。

心のままに。そうしたらきっと、壊してしまう。けれど――我慢なんてしたくない。

壊れる前に、壊れる前に、壊れる前に。そう、終わりにしよう。

愛されることは悪くない、望まれることも悪くない。ただ、妬まれる。ただ、疎まれる。愛され望まれることを知らないものに。

この身を犠牲にしても。そう、囁く君は誰かが死んだら泣くのでしょう。

壊れたってかまわない。それでも、それでも、前に進めるひとが好き。

二人の違いは歴然としていて、けれどたださみしいひとだった。



遠くを見ていた。越えられないものを、それを探すように。その横顔はただ、美しかった。

淡く、儚く、けれどただひとつを信じていた。

こぼれおちた通り過ぎたけれどいまなお燻り続ける痛み

約束、君を縛るため僕を繋ぐため、破られることのない永遠の

水面の向こう、月の裏側、螺旋階段を落ちたらそこは不可思議ワンダーランド!

私に恋してくれていた、本当にそんな時間はあったの?

偽りの向こう側に耐えられるほど強くはないの、たったひと文字のミスで優しい世界は終わりを告げる。

終わりがくるまでの、そういうものなのだからと、けど、だけど――

乾いた心に染み込む夢、もう忘れてしまったよと笑うことでも苛む

君がいない世界にもう面白いことなんてないから、