001-100 / 101-200 / 201-300 / 301-310
偶然の一瞬が運命に摩り替わった瞬間
真白き花はいつまでもか弱いものだなんて、本当にそう思ってらっしやるの?
その微笑みの裏側に気づくことができなかった
清々しい風に吹かれて、目覚めたのは何よりも愛しい
気づいたのは触れた日だったけれど、本当は初めて見たときから目で追っていた
しがみついて泣き叫んで、それでも貴方を愛せたらよかった
どうして体がふたつなんだろう、心はこんなにも、ひとつなのに
止められない、止まらない、止める気すらない、なんて滑稽な視界は赤一色
日常への別れと非日常への邂逅、残るものは何を唄う
世界の理を知り導く者だけに与えられる英知は誰が識るべきものなのか
真っ暗な闇の中、明ける日がこないということだけがわかった
閉じ込めて、愛して、その姿を永遠に留めたら貴女は私のものになるのでしょうか
暗い闇の中を明かりもなく、鏡の向こうにいる光を守るために
夜毎見る夢は私を苦しめるものでしかない、それなのに、何故あなたは
嗚呼、彼の人に、伸ばした手は露に濡れて
夜が死んでいく、朝日と言う凶器に侵されて
なつかしいゆめをみた、あれはあきにはまだはやい、うつくしいひのこと
何よりも優しい愛撫、静かなる闇に包まれて
綺麗な景色、美味しい食事、眩々するほど、それは――
空と花と星と水、全ての美しさを見知らぬ貴方へ届けましょう
嗚呼この月は美しい、赤い宝石、青い涙、狂っていると言うのならそれもいいだろう、それでも君は――美しいと私は知っているのだから
どこへ向かっていたのだろうか、それすらも、わからなくなりながら這いずって、それでも進む
恋い慕う誰かに送る、思いの丈を綴った手紙
熱を吐いた熱い夢に溺れ掻いた腕を縛られて泣いた
君を抱きしめて最後に覚えた温もりを忘れないために
動けない私に残酷な現実を見せた、ああどんなに辛くともそれが本当のこと
痛む体に回る愛と言う名の毒、愛憎絡まり引き離せないまま沈む
暴れる君を殴り付けて愛を囁きながら体を開いた。恐怖に見開かれた瞳など瞑ってしまえばいい、涙なんていらない、僕だけを見ていて
しあわせな夢をみた、愛するひとにいだかれる夢。もう叶わない、汚れた私はずっと独り
手をつないで歩いた白い花の咲く道、いつから変わってしまったのだろうこんなにも哀しい
首に回した腕に力を込めたら君は人形になる、何も見ない言わない聞かない誰のものにもならない代わりに僕のものにもなってはくれない
刺した指の痛み、それだけが永遠の夢に微睡む。いつかの誰かが触れてくれる幻を見て
私はだあれ、どうしてここにいるの、独りきりなのかしら
愛しているよ可愛い人。私だけを見て私だけを愛する、私だけの――お人形
誰にも教えてはいけない、ひとりで抱えてだきしめていなければ
ミニチュアの箱庭、永遠に繰り返す運命と言う名の輪廻は創られたものかそれとも――
絶望に彩られた道の途中、もう飛び降りてもいいだろうか
追想の蒼、遠い君へ届くまで祈り続ける――餞に散った白い花のためにも
あなたのために何も捨てられなかった私、命だけは捧げよう君に
優しく包むように、鋭く導くように、いつかあなたの元へと現れるその日まで
絶対に、触れてはいけないと知っていた。禁忌と言う甘美なる毒に侵された僕はあえてそれを違えた。
しあわせだった。そばにいるだけで、ほんとうに。だからわたしを、あいさないで。
いつの間にか、目に付いて仕方のない君へ、届かないと知っていても最期に
どうしてもっと早く、運命を呪うより他にすることなどない
深く、静かに、育っていった可愛らしい思いを胸に旅立つ
言葉にしなければ伝わらないから、好きだと言うことは伝えて愛しているとは伝えなかった
ともだちだと言い聞かせて、触れることさえもゆるして。いつか別たれるなんて、考えたくもない。
手をつないで笑っていられた、それが何よりもいとおしく今にして想えば残酷なきおく。
君のことを考えていたら目の前に君がいたんだ、幸せだって思った一瞬
愛情と言う名のエゴに押し潰されて、泣いている君の手を取って走れたらと脆弱な神に祈り果てた
夕暮れ時、跳ねた髪、高鳴る胸を抑え切れないまま走った小さな公園。待っていて、後少しだけ。
握り締めた手紙と急ブレーキの音。冷たく落ちていく汗は現実感なんてなかったのに。
だれもすくってくれないのはしってるから、あたたかいすーぷもいらないからいきていたいの
鮮やかに咲いた花、白い骨に映えて美しく狂気を孕む
叩きつけられた言葉の意味を知らず、ただ痛みばかりを抱いて彷徨う
踊る踊る、操り糸を切った人形が崩れ落ちるまでの輪舞を眺める
ちいさなキスを一つ、さようなら可愛い人。私は誰のものにもなりはしない、きらびやかで空虚な街を揺蕩うだけ。
優しくしたいなんて思わないけれど、愛されたいと願うのは何故?
温かく優しく、ベッドの上で踊るのは裸体。囁くのは欺瞞と嘘、恋を歌って微睡むばかり。
さようならの意味なんて知らない。どうにもならないなんて、本当にいまさら。
幸せでしょう。忘れられて真白く、誰からも咎められることのない今。お似合いだわ、逃げて逃げて逃げて惰眠を貪っていればいい。
連綿と続く糸の先、絡まりあい縺れてそして解れる。行く末は、闇の中。
痛む体に回る愛と言う名の毒、愛憎絡まり引き離せないまま沈む
暴れる君を殴り付けて愛を囁きながら体を開いた。恐怖に見開かれた瞳など瞑ってしまえばいい、涙なんていらない、僕だけを見ていて
しあわせな夢をみた、愛するひとにいだかれる夢。もう叶わない、汚れた私はずっと独り
手をつないで歩いた白い花の咲く道、いつから変わってしまったのだろうこんなにも哀しい
首に回した腕に力を込めたら君は人形になる、何も見ない言わない聞かない誰のものにもならない代わりに僕のものにもなってはくれない
与えてくれた新たな毒に、手を伸ばすことが躊躇われた――それが、裏切りと言う意味。
大丈夫、なんて聞かないで。苦しいだけだもの、痛いだけだもの、全然大丈夫なんかじゃない。
痛み、羞恥、苦しみ――平穏。ほら、楽しいだろ?
遠くとおく、届かないのを知りながら歌う。いつか誰かが、掬い上げてくれると信じて。
言葉も交わさず触れもせず、白夜を舞うのは――自由。
こころもからだも、ばらばらに引き裂かれて。そうしたらきっと、笑っていられると思ったんだ。
淡く、深く、包み込むように優しくて冷たい。
祈りなんて、願いなんて、叶わないことは知っていたの。それでも、縋らないではいられなかっただけ。
夢を見せてくれたのでしょう。甘く優しい偽りをくれたあなたを、誰が恨んだりするのでしょう。優しい優しい、哀しいあなたを愛しています。
永久に続く世界と言う名の檻に囚われ鎖に縛られた、それでも空の青さは毎日同じで美しかったし君といる幸せも、大切だった。儚くても、今も大事に持っているよ。
同情、あわれみ、そんなものいらないわ。お前が確かだと思う道を進むように、わたしもわたしが信じる道を進むの。例え茨の道でも、それはわたしが選んだものだから、痛まない。
笑いなさい。それは君が人であると言うあかしだ。笑いなさい、どんなにつらくともかなしくとも。大きな声で笑って、見下ろしてやりなさい。君は君と言う世界の、王であるべきなのだから。
大切なものがあるなら、手放すんじゃない。道を間違えても横道に逸れても、そんなことは些細なことだ。一番大切なものを抱えて、絶対に手放さなければそんなことはなんてことのない道草でしかない。
今もまだ、夢に見る。絶望に満ちた春、苦しみばかりだった夏、諦念に過ぎた秋、それから――終われると信じた冬。
そばにいるだけで幸せだから、手をつないで二人夢を見ようね、甘くたどたどしい今を紡いで未来に羽ばたくために。
落としたハンカチから始まる恋、なんて有り得ないと思ってた。
捨てられたものを拾っただけだから恩なんて感じることもないよ、出ていきたければ出ていけばいい、だから好きなだけいればいい。
手の届かないところにいる美しいあの人を、引きずり落とすことは絶対に絶対に許さない。
零れ落ちたしずくを拭いてあげる手を僕は持っていなくて、止めてあげたいと願いながらもその美しさに見蕩れていたんだ。
くちづけだけじゃ、だめなのかしら。足りてちょうだい、可愛い子。それ以上を望んではいけないの。いい子だから、わかって。
彼方より想うあなたへ。幸福を、安らぎを、進む道が光にあふれていることを祈りましょう。
同じ空の下、輝く日を感じて、踊るのは散った花と月。
まわるまわる、せかいのおはなし
凍えそうなほどに寒くて、それでも触れているあたたかさだけが拠り所なのだと思い知った。
救われるなんて夢ごと、ただ死するそのとき思い出すような、そんなキスをひとつください
狂える歌が混ざり合う、虹色の花が咲くそのときに
モノクロの世界にさようなら、カラフルな音色に誘われて踏み出す先は崩れ落ちる砂礫でもいいときみは笑った。
叶わぬ自由と言う空を夢見る、少女は虚ろに笑うばかり
暗い部屋で独り待つの、愛される記憶と温かな光。目覚めたくなんてない何も知らなくていいだから。
導くもの、愛するもの、誰の下にも必ずあるもの
格子越しに見上げた空。飛び降りたら、楽になれるのか。
ひとしずく、落ちたのは温かさか冷たさか、それとも
言葉、思考、それでもなお求めてやまない
偽りを重ねて嘘を飲み、清廉な光を汚さないようにと努めたつもりだった