【七つの大罪・傲慢】


01:光を纏う麗しき者
02:奪われるくらいなら、いっそこの手で
03:愛されているはず(愛してほしいと願うなんて)
04:惹きつける美
05:予期せぬ離反(何故わたしよりも!)
06:ただひとり以外に、服従を捧げはしない
07:この身のすべてを賭けて、最初で最後願ったけれど
08:誰もいらない、独り天に
09:羨ましかっただけ(けれど決して認めたりしない)
10:清く蒼白の雨が降る


(傲慢《プライド》=ルシファー)


欲しかった、愛が欲しかった、つまらないものに向ける目などなくていい、ただ愛だけが


【七つの大罪・嫉妬】


01:つくりもののからだ
02:ほこりたかきけもの
03:だれも、とめられない
04:こうまんなものをみおろして
05:とどかない、とどかない
06:きょうだい
07:あいたい、あいたくない、いとおしい、かなしい
08:かげえのごときせかい
09:つらぬいたゆびさき、こころはもうもく
10:ぼくだけ、を


(嫉妬《エンヴィー》=リバイアサン)


うまれおちてつめたいみずのなか、だれもそばにいなくてもはんしんをしってた


【七つの大罪・憤怒】


01:赤色の敵対者
02:かたわれの存在
03:魂の牢獄
04:いざない
05:ボードの上でコマが踊る(盤の上で駒が踊る)
06:誰に対しての怒りか
07:落日の星、明けの明星
08:染まる視界、飲まれる精神
09:暁が闇を纏い生まれる感情
10:王たる王


(憤怒《レイス》=サタン)


飽いたのだと棄てられれば平穏は傍にあったのかもしれない、けれど身を焼く炎に任せて立った


【七つの大罪・怠惰】


01:溶けることのない氷
02:偽りの笑顔
03:同類嫌悪
04:ささやき
05:皮肉と冷笑
06:気怠い昼下がり
07:夢を見ているの
08:色の堕落
09:うつくしいものばかりに溺れていたら
10:機械仕掛けの憂鬱


(怠惰《スロース》=ベルフェゴール)


きらい、きらいよ、愚かで醜く協調も知らずに朽ちていくだけ――お似合いだわ


【七つの大罪・強欲】


01:天秤を操る
02:傾けては膨れ上がる
03:怜悧なる野望
04:すべて、手のひらの上
05:得るための設計図
06:宝はここに、石くれ一つ残しはしない
07:現世を抱く意味
08:これまでも、これからも
09:揺蕩うよりも手を伸ばせ
10:前だけを望む


(強欲《グリード》=マモン)


世のすべて手に入れたら、なにか変わるものもあるのだろうか――ただの、継続、か


【七つの大罪・暴食】


01:孤高の炎
02:我が君のため、食らいつくせ
03:尽きせぬ大望
04:朱に吠える
05:血に塗れ、背を向けず
06:食事の時間(趣味と益と誉を)
07:寡黙、加速、終焉
08:門を閉じよ、地下に繋げ
09:噛み切れない鎖
10:またいつかまでと笑って眠る


(暴食《グラトニー》=ベルゼブブ)


赤き炎を宿す氷塊、忠と主のためにこそ燃え盛る、焼き尽くせ食らいつくせ饗宴は終わらぬ


【七つの大罪・色欲】


01:異業の身に知を纏う
02:対価は何を
03:脆く儚く壊れやすい、愛
04:恋と言う欲を武器に愛と言う破壊を齎す
05:知識など身を滅ぼすと甘言は優しく
06:乙女の失望
07:裏と表と
08:投げた指輪
09:快楽の舞踏
10:屈折と計算と破壊された理性の情欲


(好色《ラスト》=アスモデウス)


溺れることなく御すこともなく流れるまま――気付いたらがんじがらめに


【七つの大罪】


01:堕ちた地に伏し天を見上げて
02:何人も触れることなかれ
03:水面に手を伸ばす、望みを口には出せぬまま
04:この身を染める緋き炎
05:対の美は踏みにじり
06:夜は来ずともまほろばに眠る
07:すべての煌めくものを我が手に
08:くちづけて、飲み込むまで
09:華やかなる甘言
10:さあ美しき悪を導く


堕とされた地に都を築く、きらきらしく艶やかで誘惑に満ちた居場所、愛されしモノをいざなう夜の宮


七つの大罪でリクエストいただきました。
司る悪魔のイメージのほうが強くなってしまったのですが、罪のみからふくらませたほうがよかったのでしょうか。
作ってて楽しかったです。